私の目標、目的

まず、私は経営に徹して売上や店舗数を増やすだけの人間にはならない。確かに金は必要だ。しかし私は国が滅べばただの紙切れだと思っているし津波で色々なものを失くし、部下をガンで亡くして以降は心身の健康と『自分の幸せは自分でしか測れないしつくれない、ならば人生は短くとも悔いなく』と思う自分がいる。

さて、近況を書こう。

12月中旬から二巡、計40余名の受験生を土日もなく平日一日休みで今日まで冬期講習を駆け抜けた。

授けた知識、入試の戦い方は彼らを支えるはずだ。

今年の一高・二高・三高講座は、一名が私立専願にスイッチしたので6人で入試に挑むことになる。二高狙いの4名は仕上げは上々。一高、三高狙いの子は調査書点のハンデがある分、15点多く取らせなければならなく、また理社がまだまだ不安定なので課題を別メニューで出した。二月の事務手続きギリギリまで出願先を検討し、来週に最後の面談をする。

 

ここで、少し毒を吐く。面談と講習会と来年度の準備。正直、身体がもう一つ欲しいときもある。日曜は授業の10分前に(日曜は休みだと思っている)祖母がひ孫(私の息子)に会いたいと電話をかけてきた。うちは経営者の家系ではない。両親は共働き、サラリーマン。私が家系で初めて大学に行き、会社を立てた第一号。父母、祖母には経営者の気持ちはなかなか伝わらない。社長=金稼いで楽、のようなイメージがあるのかもしれない。そんなことは決してないのに。祖母からの電話にはつい溜め息が出て、複雑な気分だった。

 

毒を吐くのはここまでにしよう。悪いことだけではない良いこともあった。だからこの仕事を続けられる。

以下私の目標、目的。本題だ。

青中から二高に行った一年生の生徒がついに実力テストで学年トップを取った。入試の席次はトップクラスではないが、非常に面白い数学の発想をする子で中学生から預かっている生徒。数英の先取り、古典や英語単語の学習習慣化が高校で花開いた。

大手のナンバースクール進学塾や映像予備校で何倍もお金をかけた同級生相手によく勝ってくれた。(学年トップは取ったが、あとは狙われる立場になる。さっさと数学IIB終わらせ逃げ切ろう。)

土曜の出張授業は今年二高を狙う中三の後輩とも競わせ、指導していて楽しかった。彼らを東大、医学部に入れるのが目標の一つ。そのため仙台駅すぐのところ、一高二高の中間の距離に正規の教室をつくっている。(2023年度から仙台駅近くのマンションの一室で出張して一高二高に進んだ高一を教えているが、新年度に向け月二十数万で正規の箱を借りた。だから2月中頃からは週一の休み、授業後の深夜はハイエースで机や資材のピストン輸送をする。業者は使わない。身体を動かすのが好きだし、コロナで打撃をうけた分取り返すのに、自分でやれば少しでも価格を抑えられる。)

もう一つの目標は石巻で『国立大を目指して中高を過ごすなら、この塾』と選ばれる塾に自塾をすること。宮教大や山大くらいのレベルの入試は最近の傾向を見ると、二次より共通テストの方が(出題意図を読む力がない受験生には)難しい。地方国立大を安定して受からせる組織を石巻に作りたい。

これら目標を達成するため手を打った。『中里校、矢本校を整理し、仙台に教室を出す』という新年度の教室再編はこれら目標を達成するためである。

仙台の難関校を除き宮城の高校入試は倍率が低いし、(勉強しないでモラトリアム期間が欲しいだけで)なんとなく大学に入る人が増えた印象が私にはある。高校入試の価値が石巻圏では下がり、学力が下がる負のループ。これを破壊する。人生を賭けて勝負したくなった。

 

久しぶりに長文を書いた。今日で自分が抱えた冬期講習が終わりテンションが高いから書きなぐった。私は自分の人生が終わるとき、後悔なくいたい。油断すると足元をすくわれて一気に滅びる。

開塾10年の岐路。今は私にとって戦時なのだ。私は自塾をこの地域の負のループと共倒れにはしたくないから、陣頭指揮を取る。

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